松野莉奈
何も受け入れられない。
どういう感情でいればいいのかわからない。
ただ、今はこのやり場のない思いをどこにぶつけて良いのかわからずにここに書いているだけだ。
アイドルに元気を頂き、毎日のようにアイドルソングを聴いてきたここ数年、こんなにも辛いことが起こるなんて思いもしなかった。
こんなんなら、まだ卒業やら、転校やらの都合のいい言葉で締めくくってくれたほうがいくらか救いはあった。
それほどまでに辛い別れだ。考えられない。
思えば彼女を知った時、中学生だったにしては大人びた子だなあという印象があった。
だけどそれから彼女を知るに連れて、むしろ年相応な、むしろ芸能界という場においてはやや子どもっぽいような無邪気さを持つ女の子だったのことに気づき、そのギャップがより可愛らしく思い、彼女を応援していこう、推していこうと決めた。
マイペースながらも人一倍涙もろく、自分の話よりもメンバーや家族の話、両親の職業までおおっぴらに話してたのは彼女だけじゃなかったろうか。
現にこのニュースが報じられる前日までも家族旅行に行ってたと言うんだからどんなに愛された子だったんだろう、どんなに家族思いな子だったんだろうと思うと胸が締め付けられる。
正直、アイドルとしては歌も上手ではなく、ダンスも飛び抜けて上手な子ではなかったと思う。
だけどそんな彼女をエビ中は必要としてたし、その高身長をモデルという職業に活かして、エビ中という名を広めていってくれた素晴らしいメンバーだった。
そして何より好きなものを好きといえる素直な子だった。
不器用であっても、どこかおかしな子でも受け入れてくれる「私立恵比寿中学」というアイドルグループが大好きだし、それを変えることもないと思う。
ただ今は誰よりも彼女のことを想ってこう思う。
悔しい。
家族が、メンバーが、ファンが、エビ中に関わってくれた人たちが悲しむ顔なんて見たくなかった。
こんな思い出は作りたくなかった。
まだまだ彼女の活躍を見ていたかった。
ただただ悔しいです。そして悲しい。
また何か書くかもしれませんし、書かないかもしれない。
ただ、エビ中を応援することは辞めないし、彼女らを支える立場で居続けたい。
頑張ろう。私立恵比寿中学。