2013年邦楽アルバム10選
すっかり年の瀬ですが、面白そうな企画があったので便乗させてもらおうと思ってます。
かなり面白そうなトライなのでぜひ/[告知] 個々の2013年の邦楽アルバムのベストを探しています - pitti blog http://t.co/EC7JVwLWg4
— レジー (@regista13) 2013, 12月 29
思えばガッツリアイドルにハマった近年でしたが、10枚選んでみると意外とアイドルは入んなかったり、そのかわり違う方向に偏っていたりと意外な事実がわかったのが面白かったです。
順位は付けられなかったので思いついた順に発表していきたいと思います。
- 日食なつこ / オオカミの二言
まだまだ若い女子大生のシンガーソングライターとは思えない力強い歌声と、いい意味でひねくれた世界を表現してる歌詞がツボです。
今年地元でライブを見れる機会があったのですが、立ち会えなくて残念だったので来年こそは。
- DJ DECKSTREAM / DECKSTREAM.JP
前回記事でも書いたんですが(ヒップホップはコワモテのための音楽じゃない)、
今のヒップホップ界を俯瞰に見ているからこそ出来た作品だと思います。
ヒップホップ、R&Bにこだわったからこそ幅広く、面白みのある作品に仕上がった傑作。
- 泉まくら / マイルーム・マイステージ
ひきこもり系女子代表の音楽、とでも言うんでしょうか。
ひたすらポエトリーにゆるく綴られるメロディーが、部屋の隅で体育座りしているときの感情にスポっとハマるような内向きの心地よさがあるんですよね。
PVやジャケットの雰囲気も含めて泉まくらの魅力だと思うのでそちらも是非。
- 大森靖子 / 絶対少女
今年のTOKYO IDOL FESTIVAL 2013で後藤まりこがロック界からアイドルフェスへ殴り込みをかけて話題になりましたが、その影で評価をかっさらってたのが大森靖子じゃないでしょうか。
アイドルヲタといえども音楽を聴く耳はあるお客さんばかりですから、アコギ一本で勝負した彼女の歌が届かないわけがなかった。
TIF2013以降、彼女の名前は瞬く間に売れていったし、取り巻く環境も変わっていき、年末に発売されたこのアルバムでは今の”大森靖子”が表現されたとてもきらびやかな作品になっていました。
来年活躍を期待されるアーティストのひとりだと思うし、もっと大きな舞台に立てる人だと思うのでそこも期待したいです。
- Taffy / Lixiviate
イギリスではすでにいくつものメディアに注目され、今回満を持して逆輸入!(と言っていいのか)
海外で勝負できたのも頷けるくらいバンドとしてまとまりがよく、驚くほどキャッチーなメロディー。
逆に言うと、これだけのセンスがあって日本で勝負できないわけがないし、むしろこのキャッチーさは日本向きだと思うんですけどね。
今の邦ロック界は日本語詩がメインストリームなので、時代に逆行してるっちゃあしてるんでしょうけど、そんなもん吹き飛ばせるくらいの魅力はあるバンドだから!(期待を込めて)
- UNCHAIN / Love & Groove Delivery
あんまりカバーアルバムっていい印象がないんですが、実力があるアーティストが手がけると傑作が生まれるんだってことを思い出させてくれた1枚。
あまりに節操のない選曲(Stevie Wonderから少女時代まで!)をファンキーなアレンジに仕立て上げる演奏力は流石だし、さらりと歌い上げるヴォーカル谷川の歌唱力には感服です。
- Shiggy Jr. / Shiggy Jr. Is Not a Child.
ポップミュージック万歳!!
そう叫びたくなるくらいポップで若さ弾ける青臭い名盤!
デビュー作ってこうでなくっちゃ!
真っ直ぐで誰からも愛されるキラキラは堪えがたいものなんですよ。
- 一十三十一 / Surfbank Social Club
- Especia / AMARGA -Tarde-,-Noche-
この2つのアルバム(Especiaは2枚ですが、ほぼ同じ内容なので1枚とさせてください)を並べたのは、今年からAORのリバイバルがひそかに起こっていたのが個人的にすごい面白かったんですよね。
一十三十一は先駆者的にAORテイストの曲をやっていたし、Especiaはアイドル界でその流れを継承して活躍した。
オシャレとは程遠い生活をしている自分も、このアルバムを流してる時はオシャレ感満載の雰囲気で過ごしてます。苦情なんか受け付けませんよ。そんな勘違いすらさせてくれる素敵なアルバムなんですよ。
- andymori / 宇宙の果てはこの目の前に
今年解散を発表したバンド、andymori。
脱法ハーブに手を出して警察のお世話になったり、解散ライブを武道館でやるつもりが飛び降り事故を起こしてライブがおじゃんになったり、そんなバカヤロウ小山田壮平が所属するバンド、andymori。
発表した5枚のアルバムすべてが1stアルバムのように新鮮で疾走感があって古くならなかったバンド、andymori。
1分に満たない曲も多く、バカみたいに明るく、楽しく、ムチャクチャなパンクバンド、andymori。
だけどね、そんなバカヤロウ小山田壮平が、andymoriが大好きだったんだよ。
最後のアルバムのくせに湿っぽさもなく、爽やかなメチャクチャを突き通したのはandymoriらしいし、andymoriしか出来なかったと思う。
まだ行われていない解散ライブは決行されるのかもわからないけれど、ライブバンドだった彼らがライブ以外で終わるとは思えないから、どんな形であれ彼らを待ち続けるつもりです。